監督:李相日 出演:松雪泰子、蒼井優、豊川悦司、山崎静代、池津祥子、徳永えり、 岸部一徳、富司純子 他 昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町。時代は石炭から石油へと変わり、閉山が相次ぎ、町は先細りの一途をたどっていた。そこで、起死回生のプロジェクトとして豊富な温泉を利用したレジャー施設“常磐ハワイアンセンター”が計画された。そして、目玉となるフラダンスショーのダンサー募集が地元の少女たちに対して行われた。この町から抜け出すチャンスだと考えた早苗(徳永)は紀美子(蒼井)を誘って説明会へと向かう。説明会ではセクシーな衣装で踊る姿に、大半の応募者が逃げ出し、残ったのは紀美子と早苗の他には初子(池津)と小百合(しずちゃん)のわずか4人だけだった。そんな中、元SKD(松竹歌劇団)のダンサー平山まどか(松雪)がフラダンスの教師として東京から招かれる。しかし、とある事情で渋々やって来たまどかは、教える相手がズブの素人と分かり、完全にやる気を失ってしまう。 まだ映画館で上映していたので見に行った。前から評判がよく世間が好むだけあってミスター一般論ことTMDもこの映画を気に入ってしまった。何回も泣いてしまったし最初はミスキャストか?と思った松雪泰子や豊川悦司も味のある演技でよかった。 どうも構成が「ブラス!」と似ていて最初はそれがひっかかっていたんだけど映画が進むにつれてそれは全く気にならなくなった。やっぱり日本の映画であることで母親や父親と娘という関係が身近に卒じられストーリーは似ていても卒じるものは別物なのだ。それから蒼井優をはじめとしたキャストが、いや蒼井優がこれはもうめちゃくちゃすばらしい演技をするからそんな何かに似ているとかそんなもんは吹き飛んでしまった。 ここからはすごくネタバレです。蒼井優の演技ですごく頭に残っているシーンがいくつもあるのだ。松雪泰子演じる先生とぶつかってしまい本番前日の練習中に逃げ出してしまった紀美子は次の日の朝ギリギリでバスに乗り込むのだがそこで見せた先生への“スマイル”。 松雪泰子演じる先生が東京に帰ろうとする電車にフラガール・が押しかけそこで見せたフラダンス(手話)。全体的にベタな映画ではあるがこの駅のホームでのシーンはベタでなくすごく名シーンだったのではないか。この映画はアカデミー賞最優秀外国語映画賞部門に日本代表として出品されるらしいがこのシーンは日本代表として恥じないシーンだと思う。すごい女優になるかもしれない、と思わずにはいられない蒼井優のなんとも言えないよい表情。 そして最後のダンスシーンの蒼井優ももちろんよい。ダンスが終わった後ずっと画面は蒼井優の笑顔を映し続けるのだがいつまでもこの画面のままでいい、と思ってしまうぐらいのよい顔である。ああいういい笑顔の女優はそうはいないかもしれない。もうベタ誉めである。いいね蒼井優。くりともの言うことは間違っていなかったよ。さらに彼女は「鉄コン筋クリート」の声優でさらなる可能性を見せつける。まぁそれはまた別の話。 ∴ この記事にコメントする
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