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監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、マーク・ラファロ、キルスティン・ダンスト、トム・ウィルキンソン、イライジャ・ウッド 他
原題:「ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND」

“さよなら”の代わりに記憶を消した――ケンカ別れしてしまったジョエル(J.キャリー)とクレメンタイン(K.ウィンスレット)。ラクーナ社からの手紙でジョエルはクレメンタインが自分との恋愛の記憶を消してしまったことを知る。彼女が働く本屋に行っても、自分のことを覚えていないうえに別の男といちゃいちゃ(!?)する彼女の姿を見てショックを受けたジョエルは自分も彼女との記憶を消すことを決意し、ラクーナ社を訪れる。脳を分析し彼女との記憶だけを一晩で削除するという過程の中で、ジョエルは彼女との楽しかった日々を思い出してゆく。

前々から楽しみにしていたこの映画をついに観た。楽しみにしていたものは大抵その期待を実物が上回ることできずがっかりすることが多いけどこれは期待を実物が上回り「期待以上」という結果を僕にもたらしてくれた。今年観た中でいちばんかもしれません。

観ていて切なくなり、クライマックスでは涙が出た。ただストーリーだけを観れば安易極まりない。記憶を消すことができるという「世にも奇妙な物語」ばりの設定と、その記憶を消す作業の中で、自分の記憶を辿り、楽しかった記憶がたくさん思い出され…なんて誰もが考えそうなストーリー。ストーリー的観点から言えば観る前に「おそらくこんなストーリー展開だろう」という予想をそこまで覆すものではなかった。そして「観ていて切なくなる映画なんだろう」という予想もそのとおりで切なさがこみ上げてきた。だがこの映画が自分の予想を上回るものだった、と前述したのはその伝え方が異様に巧みで素晴らしかったからである。

ES1脳を分析して記憶を辿って辿って削除してゆく。「記憶を削除する」という安易な発想を何倍もおもしろいものにしていたのはその消してゆく過程を見事に演出がカバーしていたからである。詳しく書きとめておきたいけどネタバレになるからやめとくけど、その演出はユーモラスな一面もあり、ホラーな感覚もありで見ていてまず飽きることはない。何度その演出というかアイデアを観て「おお、おもしれぇ」と心の中で叫んだことか。いや、横の人にも「今のすげぇ」と言ってしまったほどだ。「世にも奇妙な物語」だったら似たようなストーリーはあってもその演出はないだろうから、そこがこの映画をいい、と思ったところだ。ちなみにこの写真のシーンがいちばんすげぇって思ったとこ。

きっと作り手側は演出を話し合う際、いろんなアイデアを出し合ったのだろう。撮影中にふと「こうしたらもっとおもしれーんじゃないか」みたいなアイデアがひらめいてそれを実行したとかもあったのかもしれない、と勝手に予想する。四大のセクチ会で好き勝手に演出の仕方を話し合ったような楽しさがあったんじゃないか、と思い「次はどんな演出なんだろう」とわくわくしながら映画を観ていた。

そういう演出がある映画は大好きなのである。「マルコビッチの穴」や「バニラ・スカイ」や「ビッグ・フィッシュ」がそれに相当する映画。これらや今回の「エターナル・サンシャイン」はどれも頭の中で繰り広げられる世界であってそこは無限の演出の可能性が広がっている世界。「何が起こっても変じゃない」って桜井が歌う世界。アイデアの宝庫。可能性のサラダボウル。寝ていて夢を見ている感じ。ありえないことの連続が成り立つ夢の中を表現している感覚。脚本家か監督かは知らんがいちばん実力が試されるところではあるけど、もうそういうのは観ていておもしろくてしょうがない。こっちもそんな映画を作りたくなってしまう、…いや、それはいいや。

クライマックスの海辺の家のシーン。記憶を忘れたくないという思いの、いや、「想い」の強さとでも忘れてしまう、というシーンを見事に表していたんではないかな、と思う。そこで涙が出た。


今回のブログ、すげー長くなってしまう。書きとめておきたいことがまだまだある。

次は役者陣に関して。今回脇役に抜擢されているのが若手の有名どころのE.ウッドとK.ダンスト。この人らが出てたことも結構見に行きたい理由の一つとなっていた。K.ダンストはやはりかわいくなかった。でも笑っていればまだ少しかわいいと思った。真面目な表情とかするときはちょっと…いかん。うたせちゃいかん!(松木安太郎)E.ウッドは今回はたいした役ではなかった。そしてわたくし一押しの不細工女優、「ネバーランド」でわたくしを無感動に追い込んだ元凶のK.ウィンスレットはまだよかった、今回。前より痩せていたし赤青緑オレンジと次々変わる髪の色のせいか普通に見ることができた。…ってなにを女優の顔について語っとるんだ、何様だおめーは、と言われそうですがこればかりはしょうがない、女優の顔は重要に決まってる、映画の良し悪しに関わるんだから、だから言わせてくれ、これからも!

そして何よりJ.キャリー。「3枚目な一面があるからこそ2枚目な一面を見たときいいと思ってしまう」という理論がまさしく当てはまり今回は2枚目な役柄で、ふざけた一面を知ってるからそのギャップがこの役をいいと思わせていた。そんな魅力あふれるJ.キャリーのいちばんの魅力は僕は「映画の中のJ.キャリーの生き方をいいと思ってしまうところ」にあると勝手に思う。なんつーか「J.キャリーのように生きたい」と思ってしまうところ。「トゥルーマン・ショー」のトゥルーマンのように生きたいとか「マスク」みたくマスクかぶりたいと思っているという意味ではなくて、笑いあり涙ありの最大限感情を使って生きてるような生き方に惹かれるということです。

他にもM.ラファロやT.ウィルキンソンっていういい感じの役者がそろっていて見所満載だった。

この映画、テーマが先にあったのか、演出のアイデアが先にあったのか気になるところだがしっかりこの映画にはテーマがあった。恋愛映画だから「強く想えば愛は永遠」的なテーマが分かりやすいところだけどそれ以外に「記憶を消す」という行為に伝えたいテーマがあったんじゃないかと思います。忘れたい過去なんて誰にもあることだけど、じゃあいやな記憶は忘れて生きていいの?ってところ。昆虫と違って人間は個人差あれど小さい頃からから死ぬまでの記憶を持ち続ける唯一の生き物。(昆虫は短い記憶の連続しかないらしい、長江が言ってた)いやな記憶が無ければ楽しく生きられるかもしれないけど忘れたい記憶も過去も全部抱えて生きなきゃいかんよと、それが人間だものと、この映画は言っているのかもしれませんね。最後のメアリー(K.ダンスト)の行動がそれを示しているとまたもや勝手に思います。

これで書きたいことは全て吐き出した。この映画例えば彼女(彼氏)と別れた直後の人が観たら大泣きするんじゃないかな。そんな映画だった。

映画に関するブログをずっと書いてるわけだけど、ちょっと映画好きとか、演劇経験があるだけで演出やら役者やらテーマやらに関してえらそーな感想を語る俺は痛々しい奴だけど、そしてこんな一文を最後に言い訳がましく書くなんて痛々しい奴と思われたくないから書いてるんだろうけど、このブログは観た映画などの感想を忘れないように書きとめておくことと自己満足によって存在しているわけで、読んでる人のこととかほとんど無視してるわけで、でもこれからも書きつづけるわけで、読んでる人も「またえらそーなこと言ってるよ」と思ってくれてよいわけで、つまりブログなんて何書いてもいいじゃないか、と自分は思ってるわけで、自分はよく他人のブログをキモイとけなすわけだけど自分もその一員なわけなので、えーとけなした人ごめんなさい。ではまた。社会人になる人がんばってください。

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Trailer
「STAR WARS エピソード1/ファントム・メナス 3D」(2012)

公開:2012/03/16
監督:ジョージ・ルーカス
出演:リーアム・ニーソン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ジェイク・ロイド 他
原題:「STAR WARS: EPISODE I - THE PHANTOM MENACE 3D」
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Academy Awards
第84回アカデミー賞 2012
作品賞:「アーティスト」
(原題「THE ARTIST」)

監督賞:ミシェル・アザナヴィシウス
(「アーティスト」)

主演男優賞:ジャン・デュジャルダン
(「アーティスト」)

主演女優賞:メリル・ストリープ
(「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」)

助演男優賞:クリストファー・プラマー
(「人生はビギナーズ」)

助演女優賞:オクタヴィア・スペンサー
(「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」)

脚本賞:「ミッドナイト・イン・パリス」
(ウッディ・アレン)

脚色賞:「ファミリー・ツリー」
Ranking
TMDiary Ranking 2012
(2012/02/29現在)
■映画館部門
1位「メランコリア」
2位「ALWAYS 三丁目の夕日'64」
3位「ヒューゴの不思議な発明」

■DVD部門
1位「ブラック・スワン」
2位「スクラップヘブン」
3位「ディア・ドクター」
4位「マイ・バック・ページ」
Library
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2005/03
「エターナル・サンシャイン」(2004)


監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、マーク・ラファロ、キルスティン・ダンスト、トム・ウィルキンソン、イライジャ・ウッド 他
原題:「ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND」

さよならの代わりに記憶を消した――ケンカ別れしてしまったジョエル(J.キャリー)とクレメンタイン(K.ウィンスレット)。ラクーナ社からの手紙でジョエルはクレメンタインが自分との恋愛の記憶を消してしまったことを知る。彼女が働く本屋に行っても、自分のことを覚えていないうえに別の男といちゃいちゃ(!?)する彼女の姿を見てショックを受けたジョエルは自分も彼女との記憶を消すことを決意し、ラクーナ社を訪れる。脳を分析し彼女との記憶だけを一晩で削除するという過程の中で、ジョエルは彼女との楽しかった日々を思い出してゆく。

→この映画のTMDiaryへ。