監督:マーティン・スコセッシ 出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ、マーティン・シーン 他 原題:「THE DEPARTED」 マサチューセッツ州ボストン。犯罪組織との繋がりを持つ自らの生い立ちと決別すべく警察官を志したビリー・コスティガン(L.ディカプリオ)。一方、マフィアのボス、コステロ(J.ニコルソン)によって育てられ、スパイとなるべく警察に送り込まれたコリン・サリバン(M.デイモン)。同じ警察学校に学んだ2人は、互いの存在を知らぬまま、共に優秀な成績で卒業する。やがて、コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ特別捜査班に抜擢され、コステロを標的とした捜査活動に加わる。一方ビリーは、その優秀さを買われ、マフィアを内部から突き崩すべくコステロのもとへ潜入するという極秘任務を命じられるのだった。こうして、それぞれに緊張の二重生活を送るビリーとコリンだったが、ついに警察、マフィア双方ともに内通者の存在をかぎつけ、いよいよ2人は窮地に追い込まれていく…。 ものすごい期待を込めて見に行った1本だったが結果から言うとちょい期待はずれであった。M.スコセッシに何を期待してこの映画を見に行くかで評価は変わってくるのかもしれないが、俺が期待していたのは人間臭いドラマであり、人間の苦悩や愚かさを描いたものであったが今回はそういうのではなく、ストーリーのほうに重点あった感じだった。 まぁリメイクだし、ということで納得したくないんだよなぁ。そのストーリーのほうも俺にとってはあまりハラハラする展開にはならなかったからだ。L.ディカプリオ、J.ニコルソン(まぁM.デイモンも)なんて人間臭い役者がいるのに何かストーリーが薄っぺらいんだ。もちろん人間臭さも描いてはいたんだけどディカプリオとM.デイモンで2分されてしまってる感じで「アビエイター」とか「グッド・フェローズ」とかを見終わった後に感じたなんか奮い立つみたいなものはなく、そういうのをスコセッシに求める人には少しがっかりする結果が待ってるんじゃないかな、と思う。 まぁ俺が求めるスコセッシっぽさももちろん顕在で長い映画なのにずっと飽きずに引き込まれるし(それはストーリーよりも役者の演技がそうさせたのだろう)、すごくシリアスなシーンなのに明るめの音楽が流れていたり、最後のほうのエレベーターの中の奇妙な静寂とか、そういうシーンから人間という生き物にしかない“何か”を感じさせてくれるところは部分的にはあったと思う。あのエレベーターの静寂はすごく自分の中に残った。なんというかいい意味ですごく気持ち悪いシーンだ。 話をアカデミー賞に移すと話題のディカプリオが主演にノミネートされなかったのはまぁいたしかたない気もした。「アビエイター」みたいな圧倒的なものがなかったからだ。ディカプリオがノミネートされるなら、なんでM.デイモンはされないの?という疑問が湧いてきてしまうだろうし。助演にJ.ニコルソンがノミネートされないのも分かる気がしてJ.ニコルソンはもはや3人目の主役ぐらいの役どころでとても助演という言葉が当てはまるものではない気がした。その点助演にノミネートされたM.ウォールバーグはぜひ受賞してほしいぐらいいい演技だったと思った。見てるこっちがなんかはらたってくるようないい感じだったと思う。助演という言葉がぴったりである。予想だがまぁ作品賞はないんじゃないかな。 オリジナルの「インファナル・アフェア」を見てみたいと思った。今回のこれが不完全燃焼だったからだ。このレベルだとなんでわざわざリメイクしたんかな、って思ってしまう。 PR
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監督:マーティン・スコセッシ