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出演:妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、樹木希林、柄本明 他 長崎のさびれた漁村に生まれ、自分勝手な母に代わり、引き取られた祖父母に育てられた青年、清水祐一(妻夫木)。現在は、土木作業員として働き、年老いた祖父母を面倒見るだけの孤独な日々を送っていた。そんなある日、出会い系サイトで知り合った福岡の保険外交員・石橋佳乃(満島)を殺害してしまった祐一。ところが、捜査線上に浮上してきたのは福岡の裕福なイケメン大学生・増尾圭吾(岡田)だった。苦悩と恐怖を押し隠し、いつもと変わらぬ生活を送る祐一のもとに、一通のメールが届く。それは、かつて出会い系サイトを通じてメールのやり取りをしたことのある佐賀の女性・馬込光代(深津)からのものだった。紳士服量販店に勤め、アパートで妹と2人暮らしの彼女もまた、孤独に押しつぶされそうな毎日を送っていた。そして、話し相手を求めて祐一に久々のメールを送った光代。やがて、初めて直接会うことを約束した2人だったが…。 公開当時映画館に観に行き非常に記憶に残った映画。もう一度見てみたくなったので見てみたがやはりおもしろかった。たいくつする時間が無く、引き込まれ、納得できる映画。死体や濡れ場など、あえて生々しい人間模様を描いていることもこの映画が見ていて飽きない理由の一つと思うが、もっと大きな理由は、登場人物の行動意図を考えたくなってしまい、少し考えるとそれがよく分かり、納得がいき、制作者の意図を感じ取れた気になるからではないかと思う。誰もが悪人のように見え、誰も悪くないように感じる。誰が本当の悪人なのか?というテーマのような要素を考えずにはいられない。なかなかよい最後のシーンも、初めて見たときはあれ?と思いエンドロール中ずっと考えることになってしまったが、まあ少し考えるとよく分かるのだ。見た人の多くが俺はこの映画の言いたいことが分かったぜ、と口に出してしまいそうな、そんな納得感のある、平たく言うと分かりやすい映画である。 そもそもあまり分かりづらい映画が得意でない自分としては、若干考えることもでき、納得もでき、終わりに驚きもあるこの映画を非常に評価できる。丁度よい、というか、いい湯加減、というか。「フラガール」も大変好きな映画だし、今のところこの監督は好きということになる。他の映画も見てみたいと思う。 さてこの映画では記憶に残るよいシーンがいくつもある。ラストはもちろん、柄本明や樹木希林のシーンはおそらく何年経っても頭に残るシーンであると思う。これと言うシーンがあるわけではないが深津絵里の一つ一つの仕草は、非常にキャラを捉えていてよかったと思う。田舎くさい感じが。少し見ていてイライラしてしまう感じが。妻夫木はちょっとやっぱどうしても爽やかに見えてしまうのが残念。 犯罪を正当化する映画ではない。どんな理由でも悪人は悪人。しかしそんな悪人も、好きでそうなったのではない。人を愛する優しい心も持っている。そんな心が見えるから、この映画を見るとほっとする。非常によい映画。 しかしどうしても気になったのは、妻夫木が黄色い髪に青い服、深津絵里が赤い服。信号機のような色合い。どれか一つでも変えればよかったのに。そのせいでこの映画は星2つ半だ。 PR
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