監督:ジェームズ・L・ブルックス 出演:ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント、グレッグ・キニア、キューバ・グッディング.Jr 他 原題:「AS GOOD AS IT GETS」 甘く切ない女心を描き、書いた本はすべてベストセラーという恋愛小説家メルビン(J.ニコルソン)。しかし実際の本人は、異常なまでに潔癖性で神経質の嫌われ者。周囲に毒舌をまき散らし、友人は誰もいない。。そんな彼がある日、ウェイトレスのキャロル(H.ハント)に淡い恋心を抱くが…。 97年に主演男優賞(J.ニコルソン)と主演女優賞(H.ハント)を獲ったこの作品。素直になりきれない二人、とくにJ.ニコルソンは難しい役柄だがうまく演じていた。とてつもなく記憶に残るような演技というわけではなかったけれど。 最初は恋愛小説家なんてガラにもない役をJ.ニコルソンが演じていることにミスキャスト感を感じていたが、この恋愛小説家はひねくれ者で嫌われ者というJ.ニコルソンぴったりの役柄であることに途中気づいた。ひねくれたセリフや素直になれないセリフが字幕でしか理解できないことはこの映画を何割減で楽しんだことになるんだろう。H.ハントは背中の美しさでオスカーを獲ってしまったのかもしれない。 もっと小説家であることやピアノが趣味であることを前面に押し出していけばそのギャップでニコルソンのキャラがおもしろくなったんじゃないか、と残念である。邦題のつけ方のせいでそう思うのかもしれないけど。しかし小説家であることはそんなに重要じゃないじゃねーか、と思ってしまうということは邦題のつけ方の失敗ということだろう。 しかし脇役のG.キニア、C.グッディング.Jrが絶妙ないい演技をするのでこの映画がいい映画だった気がしてしまう。気がしてしまうだけでそんなにおもしろくなかった。恋愛映画はハッピーエンドが多いだけにどうしてもつまらない印象が後に残る。 監督:ポール・マクギガン 出演:ジョシュ・ハートネット、ブルース・ウィリス、ルーシー・リュー、モーガン・フリーマン、ベン・キングズレー、マイケル・ルーベンフェルド 他 原題:「LUCKY NUMBER SLEVIN」 仕事をクビになり、恋人にも裏切られ、不運続きの青年スレヴン(J.ハートネット)は、友人ニックを頼ってニューヨークへとやって来た。しかしニックは不在で、スレヴンはひょんなことから知り合った隣に住む女性リンジー(L.リュー)と一緒にニックの行方を捜し始める。そして、いつしか2人は恋に落ちる。そんな矢先スレヴンは、彼をニックだと思い込んだギャングによって拉致され、親玉“ボス”(M.フリーマン)の前に引き出される。ニックがつくった多額の借金の返済を迫られ、それを帳消しにする条件として、敵対するギャングの親玉“ラビ”(B.キングスレー)の同性愛の息子(M.ルーベンフェルド)を殺害することを強要されてしまうスレヴンだったが…。 映画が1000円の日に見に行ったのだがまぁ眠くならずに飽きずに最後まで見ることができた。しつこくないドンデン返しだったし、有名な役者がそれぞれ個性的な演技をしていたので割とよかったと思う。ひさしぶりに見たB.ウィリスがまぁいちばんおもしろい役だったと思う。J.ハートネットは情けない役とまじめな役といろいろできるおもしろい役者だと思った。L.リューはなかなかよい。 さて、他に書くことはとくにないや。いや、悪くなかったんですよ。でもまぁちょうど1000円ぐらいの映画でした。 監督:マーティン・スコセッシ出演:レオナルド・ディカプリオ、ダニエル・デイ=ルイス、キャメロン・ディアス、ジム・ブロードベント、リーアム・ニーソン、ヘンリー・トーマス、ブレンダン・グリーソン、ジョン・C・ライリー 他 原題:「GANGS OF NEW YORK」 1846年、ニューヨークのファイブ・ポインツでは、アメリカ生まれの住人たちの組織“ネイティブズ”とアイルランド移民たちの組織“デッド・ラビッツ”が対立している。幼少のアムステルダム(L.ディカプリオ)は、神父でデッド・ラビッツのボスである父親(L.ニーソン)を敵のボス、ビリー(D.D=ルイス)に殺された。アムステルダムは投獄され、復讐を誓いながら15年の歳月が過ぎる。アムステルダムが帰ってきたファイブ・ポインツは、ネイティブズに仕切られ腐敗していた。デッド・ラビッツは既に壊滅している。それでもアムステルダムは復讐のため素性を隠しビリーの組織に潜り込んだ。やがてジェニー(C.ディアス)という女に出会い、次第に惹かれていくのだが…。 スコセッシの映画であるにしてはめずらしく長さを感じ眠くなった。途中で寝てしまい最後まで見るのに3日ぐらいかかってしまった。というのも序盤がとても退屈だったからな気がする。いつものテンポのよさが影を潜めてしまっていた。19世紀の古く鮮やかなニューヨークの街並みを見せることに力を入れすぎてしまったのか? 確かに景色が非常に美しい。役者も人間臭いやつらばかりでとくにディカプリオとD.D=ルイスはよい。しかし人と人がガーっとぶつかり合うような荒々しさに少し欠ける気がした。もっとやってほしいのだ、俺の中では。復讐に燃えるディカプリオの苦悩もやや足りない。もうこの監督の映画では狂うぐらいの何かがないと足りないと感じてしまうのかもしれないけども。 スコセッシの描く血の復讐…そこから大きなものを期待した割りにはおもしろくなかった。こんな時代があって今があるという感じのラストシーンが印象に残ったが期待していたのはそんな類のものではない。 監督:マーティン・スコセッシ 出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ、マーティン・シーン 他 原題:「THE DEPARTED」 マサチューセッツ州ボストン。犯罪組織との繋がりを持つ自らの生い立ちと決別すべく警察官を志したビリー・コスティガン(L.ディカプリオ)。一方、マフィアのボス、コステロ(J.ニコルソン)によって育てられ、スパイとなるべく警察に送り込まれたコリン・サリバン(M.デイモン)。同じ警察学校に学んだ2人は、互いの存在を知らぬまま、共に優秀な成績で卒業する。やがて、コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ特別捜査班に抜擢され、コステロを標的とした捜査活動に加わる。一方ビリーは、その優秀さを買われ、マフィアを内部から突き崩すべくコステロのもとへ潜入するという極秘任務を命じられるのだった。こうして、それぞれに緊張の二重生活を送るビリーとコリンだったが、ついに警察、マフィア双方ともに内通者の存在をかぎつけ、いよいよ2人は窮地に追い込まれていく…。 ものすごい期待を込めて見に行った1本だったが結果から言うとちょい期待はずれであった。M.スコセッシに何を期待してこの映画を見に行くかで評価は変わってくるのかもしれないが、俺が期待していたのは人間臭いドラマであり、人間の苦悩や愚かさを描いたものであったが今回はそういうのではなく、ストーリーのほうに重点あった感じだった。 まぁリメイクだし、ということで納得したくないんだよなぁ。そのストーリーのほうも俺にとってはあまりハラハラする展開にはならなかったからだ。L.ディカプリオ、J.ニコルソン(まぁM.デイモンも)なんて人間臭い役者がいるのに何かストーリーが薄っぺらいんだ。もちろん人間臭さも描いてはいたんだけどディカプリオとM.デイモンで2分されてしまってる感じで「アビエイター」とか「グッド・フェローズ」とかを見終わった後に感じたなんか奮い立つみたいなものはなく、そういうのをスコセッシに求める人には少しがっかりする結果が待ってるんじゃないかな、と思う。 まぁ俺が求めるスコセッシっぽさももちろん顕在で長い映画なのにずっと飽きずに引き込まれるし(それはストーリーよりも役者の演技がそうさせたのだろう)、すごくシリアスなシーンなのに明るめの音楽が流れていたり、最後のほうのエレベーターの中の奇妙な静寂とか、そういうシーンから人間という生き物にしかない“何か”を感じさせてくれるところは部分的にはあったと思う。あのエレベーターの静寂はすごく自分の中に残った。なんというかいい意味ですごく気持ち悪いシーンだ。 話をアカデミー賞に移すと話題のディカプリオが主演にノミネートされなかったのはまぁいたしかたない気もした。「アビエイター」みたいな圧倒的なものがなかったからだ。ディカプリオがノミネートされるなら、なんでM.デイモンはされないの?という疑問が湧いてきてしまうだろうし。助演にJ.ニコルソンがノミネートされないのも分かる気がしてJ.ニコルソンはもはや3人目の主役ぐらいの役どころでとても助演という言葉が当てはまるものではない気がした。その点助演にノミネートされたM.ウォールバーグはぜひ受賞してほしいぐらいいい演技だったと思った。見てるこっちがなんかはらたってくるようないい感じだったと思う。助演という言葉がぴったりである。予想だがまぁ作品賞はないんじゃないかな。 オリジナルの「インファナル・アフェア」を見てみたいと思った。今回のこれが不完全燃焼だったからだ。このレベルだとなんでわざわざリメイクしたんかな、って思ってしまう。 監督:岩井俊二 出演:鈴木杏、蒼井優、郭智博、平泉成、相田翔子、木村多江 他 おてんば娘アリス(蒼井)と、一見おとなしい少女ハナ(鈴木)。中学卒業を控えた2人は同じバレエ教室に通う親友。ハナは高校生の宮本(郭)に秘かな想いを寄せていた。宮本を尾行し隠れて写真を撮りまくるハナ。やがて彼女とアリスは宮本と同じ高校へ進学し、ハナは宮本と同じ落研に入部する。“寿限無”の完全制覇に余念がない宮本は、ある日いつものように歩きながら落語の本を読んでいると、シャッターに頭をぶつけ転倒してしまう。後をつけていたハナは慌てて駆け寄るが、宮本が記憶喪失らしいと知ると、とっさに恋人のフリをしてしまう。一方、アリスは街でタレント事務所にスカウトされるのだが…。 岩井俊二なんて、へっ、とか思っていたけどすんません。これはおもしろい映画であった。最初見たとき爆酔して爆睡してしまいよく分からなかったのでもう一度見てみたらよかった。とても好きな雰囲気のある映画だった。静かでコメディーでなんか、コトバにできないような想いがうずまくような感じ。 印象的な演出が多かった。連続している場面なのにわざとシーンを切り貼りしていたり、とても静かで綺麗なシーンもあった。そのへんにある日常を切り取ったような会話とか最初はドキュメントか、と思うほどだった。あんまりわざとらしい演技をする役者がいなくてピッタリな役が多かったのもそう思わせた一因かと思う。 しかしまぁだんだんとまさしく映画っぽくなっていくだが。でもありえないようなシーンにもありえんだろ、おい、と全く思わないリアルさがあった。シーンごとにまわりくどい説明とかがいっさいないところがリアルに思わせたのかも。でもそれでいてすごく分かりやすかったのもいいところ。 ただの三角関係を描いただけではないところがよかった。最後のバレエのシーンはもちろん、家族との思い出で泣き崩れるアリスとか、頭に残る綺麗なシーンがあったのがよかったと思う。 しかし鈴木杏のアップはちょっときっちーな。 PR
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