監督:ガイ・リッチー出演:ジェイソン・ステイサム、ベニチオ・デル・トロ、デニス・ファリナ、ヴィニー・ジョーンズ、ブラッド・ピット 他 原題:「SNATCH」 ラビに扮装した強盗団がベルギーの宝石業者を襲い86カラットのダイヤを手に入れる。一味はフランキー(B.デル・トロ)にそれをニューヨークのボスのもとへ届けるよう指示する。しかし、フランキーは途中立ち寄ったロンドンでダイヤを狙う男たちの罠にはまり監禁されてしまう。 G.リッチーの2作目。役者が有名になったものの1作目「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」と基本的なリズムは変わっていなくてテンポよく映像とストーリーが笑いを含みながら混乱してゆく様が非常に心地よい。少し笑いの要素が強くなった気もしてどうしても笑ってしまうシーンがいくつかあった。というかトニー(V.ジョーンズ)登場のシーンが1作目のシーンだったりしたのでおもしろかった。 話はいろんな人が一つのダイヤを巡って混乱しているのだけど1作目同様用済みの人はどんどん死んでいき最終的にはすっきりしてゆく。この映画ではどんでん返しがあったのでそこがおもしろかったが犯罪に絡んだのに最後は無罪のようになる展開は1作目と同じ。どっちがおもしろいかと聞かれるとどっちも同じぐらいおもしろかったと答えるな、俺は。 B.ピットのパイキーっぷりが笑えるのと、主人公かと思っていたB.デル・トロがあっさり死んでしまうところが笑える。デル・トロはこんなんばっかりじゃないか。他の役者が曲者ばっかで笑える。 メリハリの効いた映像と笑いと暴力で見るとすっきりする映画。おもしろいなー、この監督。 監督:ウディ・アレン 出演:ミア・ファロー、ジェフ・ダニエルズ、ダニー・アイエロ、ダイアン・ウィースト 他 原題:「THE PURPLE ROSE OF CAIRO」 古き良き30年代、熱心に映画館に通いつめるウェイトレス、シシリア(M.ファロー)に、ある日スクリーンの中から映画の主人公トム・バクスター(J.ダニエルズ)が語りかけてきた。銀幕を飛び出し、現実世界へ降り立ったその主人公は、シシリアを連れて劇場を後にする。大慌ての興行者たちをよそに、2人の仲は進展していく。そして、主人公を演じた本物のスター、ギル(J.ダニエルズ二役)が現れた事によって自体はますます混乱を極めていく…。 W.アレンお得意のどたばたで、W.アレンお得意の最後はうまくまとまって終わる映画である。この映画は映画館のスクリーンから主人公が飛び出してきて恋をするっていう非現実な話なんだけどどうにもおもしろくなかった。スクリーンから出てきたやつは作られた虚像で人間ではないらしくその設定にちょっと無理がありすぎて、そしてそんな無理さはどうでもいいぐらいのどたばたかと言えばそうでもなく、言わばその無理さが気になってしまうぐらいの中途半端さでおもしろくなかった。 現実と夢の違いをしっかり最後に残しこの映画は終わるのだがまぁそれぐらいの映画で何の感想も持てない。言うなら俺はこの映画をビデオで借りたからテレビで見たのだがそのテレビ画面からも飛び出してきてほしいぐらいの役者がいてほしかった、っていう感想ぐらいか。 言うなら30年代のW.アレン監督ということで音楽がなかなかよかったと思う、っていうぐらいか。 監督:ゲイリー・フレダー 出演:アンディ・ガルシア、クリストファー・ロイド、ウィリアム・フォーサイス、ビル・ナン、トリート・ウィリアムズ、ガブリエル・アンウォー、クリストファー・ウォーケン、スティーヴ・ブシェミ 他 原題:「THINGS TO DO IN DENVER WHEN YOU'RE DEAD」 かつて“聖人”と仇名されたジミー(A.ガルシア)は、やくざな生き方から足を洗い、遺言ビデオのスタジオを営んでいたが、経営状態はおもわしくなかった。彼は昔のボス(C.ウォーケン)にむりやり押しつけられた仕事のため仲間を集めるが、仕事は悲惨な形で失敗する。ボスは仲間の処刑を宣言、ジミーには3日以内にデンバーから消えるように命じる。何とか仲間を救うよう奔走するジミーだったが、差し向けられた凄腕の殺し屋に一人、また一人と消されていってしまう。やがて愛するダグニー(G.アンウォー)にもボスの手が伸びようとしているのを知った時、ジミーはある決意を固めるのだった。 話はたいしておもしろくなくA.ガルシアもたいして好きではないのだがこの映画は脇役が非常によい。A.ガルシアの昔の仲間たちの中ではC.ロイドがかなりよいと思った。ひいき目で見ているのかもしれないけど。まじめに演技したときのC.ロイドはほんとにいいね。いやいつもまじめだろうけど。 ボス役にC.ウォーケン、殺し屋にS.ブシェミ。S.ブシェミの殺し屋は何か笑えてくる。それからジェームズ・カーンやドン・チードルがそーっと出ているのも見逃せない。 ラストシーンがなかなか好きだ。“ボートの乾杯”のシーンで死んだ仲間たちが全員出てくるんだけどこのシーンがなかったら俺はこの映画をただのつまらない映画としか思わなかっただろう。ロバート・ベントン監督の「プレイス・イン・ザ・ハート」って映画を昔見たけどそれに似たラストシーンで美しい。 この映画の主人公ジミーは聖人ジミーと呼ばれている。Jimmy The Saintだ。St.Jimmyだ。St.Jimmy。誰か歌ったなぁ。ここから取ったのかな。 監督:ガイ・リッチー 出演:ニック・モラン、ジェイソン・フレミング、ジェイソン・ステイサム、デクスター・フレッチャー、スティング 他 原題:「LOCK, STOCK & TWO SMOKING BARRELS」 ロンドンの下町に生きるエディ(N.モラン)はある日、仲間3人から金を集め、ギャンブルに投資するが惨敗。逆にその元締めに多額の借金を背負ってしまう。返済猶予は一週間。途方に暮れるエディたちだったが、彼らは偶然隣人の強盗計画を耳にする。 「スナッチ」で有名なG.リッチー監督(マドンナのダンナ)の処女作なんだけど、こーーれはおもしろかった。どことなく「トレインスポッティング」を思わせるロンドンの下町が舞台でギャングとかマフィアとか麻薬とか銃とか強盗とかいろいろあるんだけど全ての人たちの関係が「あ?どうなってんだ?」という合言葉の元で結ばれていてみんなちゃんと分かってないからはちゃめちゃなのである。こんなこと言ってもどんな映画か分からないと思うけどそんな感じなんだ。つまりはコメディーなんだ。 のっけから結構かっこいい映像で俺は好きなんだ。退屈してくるとロックがかかるところも好きなんだ。突然ロックがかかったりするのってよくあるけどあれいいよね。かっこいい。ロックって音楽のロックです。それからふざけたスローモーションがあったりふざけた殺し合いがあったり、いやお前らふざけすぎだ。誰か一人でもちゃんと分かってるやつがいりゃーいいのに。ラリった少女の乱射(写真)と相棒を殺されたデブの乱射シーンはかなり爆笑した。つーかなんでジミヘンみたいなやつの家のテーブルは物のせられないんだよ、そんな細かく笑わせてくんなよ、くそうける。 ストーリーが進むに連れておもしろくてしょうがなくなった。最期のほうはどこで話が終わってもよいような展開だけどまだあるのか、ってくらい展開されてゆくからおもしろくて満足だった。 こういうのが好きってことは初期のタランティーノ作品とかも俺は見たほうがいいのかもしれないな。その前に「スナッチ」か。 監督:ミロス・フォアマン 出演:ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー、ウィル・サンプソン、ブラッド・ドゥーリフ、マイケル・ベリーマン、クリストファー・ロイド、ダニー・デヴィート 他 原題:「ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST」 刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装ってオレゴン州立精神病院に入ったマクマーフィ(J.ニコルソン)は、そこで行われている管理体制に反発を感じる。彼は絶対権力を誇る婦長ラチェッド(L.フレッチャー)と対立しながら、入院患者たちの中に生きる気力を与えていくが…。 何度も借りては見なかったこの有名作をやっと見ることができた。見てみると終わるまであっという間でとくに終盤は食い入るように見てしまった。“自由に生きていくべきだ”という熱いメッセージを伝えてくる非常に前向きな映画であったと思う。 そんな小さなところに閉じこもってんじゃなくてデカく生きなきゃ意味がない、ということをJ.ニコルソン演じるマクマーフィが体中を使って演じきる。自由になれるのにいつまでも入院している者たちを解き放とうとする。釣りのシーンや架空のワールドシリーズを見るシーンは名場面である。 そしてそれを管理する者たちを痛烈に批判する。確かに狂った管理体制でありラチェッド婦長の管理の仕方には問題はあるだろう。もっと患者の気持ちを聞くべきで形だけの治療になるべきではない。そこにマクマーフィは大きく反発する。最後の方のラチェッド婦長に怒りを爆発させるシーンは圧巻である。 しかしこの小さな世界であるカッコーの巣の中ではこんな患者と管理側の関係が安定を生み出していた。それが日常だったのだ。こんなことは実社会にいくらでも存在するんだろう。これでいいのか?という疑問を持ちながら誰も変えようとせず安定のままに日々を過ごしてゆく。この映画は一方は精神病患者であり変えようとかは思わないのかもしれない。しかし実社会でも立場は弱いために何もできない、ということはあるだろう。この映画では一人の型破りな男の出現がその状況にメスを入れることとなるがこの現代社会でもそういう男の出現が必要なのかもしれない。いやその男に今あんたがならなければならないのかもしれないのですよ。ただそういう男のレジスタンスが必ずよい方向に働くとは限らない。ビリー(B.ドゥーリフ)の最期は弱い立場の者の向かえる結末を示していたのかもしれない。 一人の閉じこもっていたインディアン、チーフ(W.サンプソン)がそんな男によって動くこととなる。“小さく生きていては始末されるだけだ、意味がない”というマクマーフィの信念を胸にデカく生きようと心に決めるのだ。そんなマクマーフィの信念を通すためにロボトミー後の彼を殺すシーンは悲しいながら感動的だ。そして病院からの脱出は非常に爽やかなものが後に残る。なぜならそれを知った患者たちのものすごい喜びが見られたからだ。心の中ではしたかったができなかった希望への前進を実行した男に対する歓喜。意味合いこそ違えど「ショーシャンクの空に」に似た自由への脱出である。いいラストだ。 映画のストーリー、役者の演技などいろいろな部分でよい映画だと思う。もともとは舞台だったらしいがこれでGPを獲った別所哲也すげーな。 PR
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