監督:ロン・ハワード出演:ラッセル・クロウ、レニー・ゼルウィガー、ポール・ジアマッティ、パディ・コンシダイン 他 原題:「CINDERELLA MAN」 愛する妻メイ(R.ゼルヴィガー)と3人の子供に囲まれ幸せに暮らすジム(R.クロウ)は、ボクサーとしても将来を嘱望されていた。だが1929年、彼は右手を故障してしまったことをきっかけに勝利から見放されていく。さらに時代は恐慌を迎え、やがてジムもライセンス剥奪で引退を余儀なくされ、失業者の一人として肉体労働をして家計を支えていた。そんなある日、元マネージャーのジョー(P.ジアマッティ)から、一夜限りの復帰試合の話が舞い込んでくる。相手は勝ち目のない新進ボクサー。それでもジムは、その報酬で家族を救えるという一心で試合を引き受けるのだった…。 恐慌という時代、貧困に苦しむ世の人の一筋の光として、希望の光としてシンデレラマンが存在した。こういう設定の映画(まぁ実話だけど)は「シー・ビスケット」(ゲイリー・ロス監督、トビー・マグワイア主演)と似ている。あの映画は「泣かせてやるぜ」という気合マンマンのまっすぐな映画で、あれを見て自分はもちろん泣いた。そして今回もそれに似ているのだが、これはそれより泣いた。 映画が始まってからなぜかどの場面を見ても泣きそうになっている自分がいた。おそらくそのとき描かれていた、またこれから描かれるであろう恐慌という時代の絵が自分を泣きそうにしていた。つらい時代を生きた人々の必死な様子。それだけで自分はもうぐっときていた。この映画はおおよそ一つの家庭にスポットが当てられているわけだが、その夫婦を演じるR.クロウとR.ゼルヴィガーがうまいからだろう。 映画前半。(ここらへんうまくごまかして書くけどネタばれです。)ジムが男としての誇り、ボクサーとしてのプライド、その全てを捨てる時。妻と3人の愛する子供たちのために自分の全てを捨てた時。もっと詳しく言えば、元マネージャーのジムに「すまん」と言ってジョーが「なんで謝る必要がある」的なことを言ったところ。もう号泣や。 「シー・ビスケット」が馬を取り上げていたのに対して、この映画が取り上げるものはボクシング。「はじめの一歩」は73巻全部持ってるし、よく夜中にテレビでやってるボクシングを見たり、世界戦を見たりかなりボクシングが好きな自分。ボクサーでもないR.クロウが演じるボクサーが下手にうつらなきゃいいな、と思っていたけど、あまり違和感はなかった。まぁパンチの「ビシ!バシ!」っていう音にごまかされてはいたけど。ボクシングな好きだからか、この映画がリアルだからか知らんが途中から好きなボクサーを応援している気分になっていた。まるでテレビでボクシング中継を見ている気分。「そこだ!右!」みたいな感じ。さすがに声には出さなかったけどもう少しで出すところだった。 おかげで。ジムが勝つとものすごい嬉しいわけだ。「やったなぁ」という安堵感みたいなものでまた涙が出た。まぁボクシング好きとして一つ文句言うならボクサーにとっての勝利ってのはすごい努力して練習して練習して勝ち取るものであろうのに、それがあまり描かれていないこと。でもまぁいい、感動したから。しかしこのボクシングシーンで興奮して感動した理由はなんなんだろう。 こいつだ。P.ジアマッティ(右のハゲデブ)だ。この役者は「マン・オン・ザ・ムーン」や「サイドウェイ」でめっちゃ好きになってしまったおっさんなんだけど今回は今まで見てきた役とはまた違ってほんとに熱い役を超熱演していて最高だった。これまではどこかとぼけた冴えないところが好きだったんだけど、こんな熱演もできるんだなぁ、と思った。そんなこと言っちゃ失礼か。 しかしこのデブ熱かった。ボクシングはボクサーとセコンドのやりとりが熱いところであるのはもちろんで、それを取り上げていてもうかなりの定番なんだけどやっぱそういう熱いものはいい。「サイドウェイ」であんなさえないおっさんだったのに今度はあおすじ立てての熱演。そりゃ泣くぜ。 この映画はすげーストレートな映画。泣かせてやるぜ、的な映画だ。しかしこういう映画もやはりいい。いいものはいい。「何のひねりもなく普通すぎてつまらん」とかいうやつがいるならそれはおかしい、きっと。気持ちは分かる。しかしそんなやつとはもう飯を食いたくない。 これを見て、同じボクシングを扱った有名作「ミリオンダラー・ベイビー」とR.ハワード監督とR.クロウのタッグでの有名作「ビューティフル・マインド」が見たくなった。 出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセイル、ジョン・C・ライリー、アラン・アルダ、ジュード・ロウ、ダニー・ヒューストン 他 原題:「THE AVIATOR」 18歳で亡き父の石油掘削機の事業を引き継ぎ大富豪となったハワード・ヒューズ(L.ディカプリオ)。1927年、21歳の彼は、その莫大な財産を全て注ぎ込み、航空アクション映画「地獄の天使」の製作に着手。30年に同作を完成させると大ヒットを記録し、ハワードは一躍ハリウッド・セレブの仲間入りを果たす。やがて、人気女優キャサリン・ヘプバーン(C.ブランシェット)と出会い、2人は恋に落ちる。彼はその後も次々とヒット作を生み出す一方、航空会社TWAを買収し、自らの操縦で世界最速記録を次々と更新するなど、大空への夢も実現させていく。こうして順風満帆な人生を謳歌するハワードだったが…。 「アビエイター」のL.ディカプリオと「Ray/レイ」のジェイミー・フォックスは去年のアカデミー賞で主演男優賞を争ったわけだが、この映画を見て、これで主演が取れなかったディカプリオより、J.フォックスはどれだけうまいねん、と思わずにはいられないほどディカプリオのアクトが記憶に残った映画だった。 「Ray/レイ」は見たことないけど、二つの映画はどちらも、過去に実在した人物のことを映画にした同種の映画であり、ちょうど「Ray/レイ」のほうはレイ・チャールズが死んでしまったこともあって、取りやすい状況にあったことは間違いない。ただこの映画のL.ディカプリオはかなり凄みのあるアクトをしているわけで、これで取れないのはもうほんとにアカデミー賞とは縁がないんだろう。 で。C.ブランシェットはこの映画で助演女優賞を取ってるわけだ。うまいなぁ、と思うところは少なからずあったと思う。ハワード(L.ディカプリオ)と別れるシーンでひどい一言を言われ、何も言わず(言いたいのに)振り向いて立ち去るシーンなどだ。が、これで助演かよ、とも思うぐらいのものだった。 この映画は作品賞も取ってない。「ミリオンダラー・ベイビー」も見てないわけだが、どうなんだろう。「ミリオンダラー~」はやっぱいいのだろうか。分からないけど、この映画は作品賞は取れないのかもなぁ…と少し思ったりもした。 と言うのは、ただの伝記映画であってドラマチックな演出がそこまでなく作品として盛り上がりや感動に欠けるんじゃないか、と思ったからだ。記憶に残るシーンはたくさんあった。これまで見たたくさんの映画の中でもあまり見たことのないような新鮮なシーンもあったように思う。けど、作品としてうまくまとまっているとは言えない気がする。 だからこそ、これが結論なわけだが、この映画はかなり好きだった。うまくまとめていないからこそ、普通だったっていう印象が残らなかった。ドラマっぽいところは公聴会のシーンぐらいか。こういう映画はほんとうに記憶に残る気がする。 ハッピーエンドではない(と思う)し、見終わったあと、頭に残っているものが男の「夢」とか「ロマン」とか「意地」とかそういう類のあついもの「しか」なかった。もし、話がうまくまとまっていたらこういう印象だけが色濃く頭に残るということはなかったんじゃないか。「うまくまとまっていない」というのはエンディングがそう思わせたんだろうか。ちょっと狂ったエンディングがこの映画をいいものにしていると思う。しかしそういうものだけが頭に残ったこの映画を、すげーかっけーというか、なんか表現が思いつかんけどすごいと思った。そう思わせてくれたのはM.スコセッシの力と、L.ディカプリオの力だろう。 出演:ジム・キャリー、エミリー・ブラウニング、リーアム・エイケン、カラ・ホフマン(シェルビー・ホフマン)、ティモシー・スポール、ビリー・コノリー、メリル・ストリープ、ジュード・ロウ、ダスティン・ホフマン 他 原題:「LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS」 裕福なボードレール家の三姉弟妹。長女のヴァイオレット(E.ブラウニング)は、並外れた知恵とひらめきで日常の発明品を作る14歳の天才発明家。長男のクラウス(L.エイケン)は本の虫で、普通の人が一生かかっても読みきれない量の本をすでに読破している。末っ子のサニー(K.ホフマン、S.ホフマン)は、どんなものでも噛みついたら離さない女の子。そんなある日三姉弟妹が海辺で遊んでいたところ、自宅が火事になり、愛する両親は莫大な遺産だけを残し焼け死んでしまう。身寄りのない三姉弟妹は、ほどなく遠縁の親戚オラフ伯爵(J.キャリー)が預かることに。しかし預けられてすぐ、三姉弟妹はオラフ伯爵の目当てが自分たちの遺産だと気づくのだが…。 普通におもしろかった、という感想です。たくさんおもしろかったところはあった。だけど何か足りない、という感じで、ものすげーおもしろかった、ってわけじゃなかった。ファンタジー系は好きなんだけど(「チャーリー~」好きだし)、それだけにもうちょっと注文をつけたくなってしまう。 J.キャリーに物足りなさを感じたのは自分だけかな。もっと激しくなんかやってほしかったな。 映画館で見たらもっとおもしろかったのかもしれない。「ハリー・ポッター」とかすげーおもしれーと思えるのにこれがそこまででもなかったのはなんでだろうな。CGやおもしろいキャラクターや家の造りや空の色や服装とかおもしろいはずなんだけど。全て合わせると中途半端な印象。映画を見てる人に作者のレモニー・スニケット(J.ロウ、でも顔見えないぞ)が話しかけてくる感じもなんかさむいと思ってしまった。 つーかD.ホフマン出てたな。合成かと思った。 出演:大沢たかお、柴咲コウ、長澤まさみ、森山未來、山崎努 他 結婚を控えていた朔太郎(大沢)は、婚約者・律子(柴咲)の突然の失踪に困惑する。律子の行き先が四国と知り、彼女を追って四国へ向かう朔太郎。しかし、そこは朔太郎の故郷であり、彼の初恋の相手にして最愛の人・アキとの思い出が眠る場所でもあった。朔太郎は次第に初恋時代の思い出の中に迷い込んでいく――。高校2年の朔太郎(森山)は、アキ(長澤)との甘く淡い恋に浸っていた。ウォークマンでの声の交換日記や無人島への一泊旅行…。ところが、約束されていたと思われた2人の明るい未来は、アキが不治の病であることが発覚し一転してしまう。 TBSでノーカットでやってから見た。まぁあれだけ話題になったものがどれだけのものか見てみたかったのだ。まぁ日テレではM1の阪神の試合がやってて、CXではとんねるずをやってたからあっちみたりこっちみたりだったわけだが。結論から言うと「なんでこれがはやったんだ?」という感じの長いだけで涙のなの字も出ない映画だった。ひさしぶりに映画を見て泣いてやろう、という意気込みでテレビに向かっていたのにがっかりだった。ベタベタな映画でいいから涙を流したかったのに体が震えること(注:泣く前兆)すらなかった。日テレやフジに浮気しながら見ていたからではない。TBS:日テレ:フジ=9:0.5:0.5ぐらいの割合で見ていたのだ。全くの期待はずれだ。 もっとベタな感じならよかったのに。森山と長澤が一回もキスしなかったり(ガラス越しはあったが)、病気の長澤を連れ出したり、婚姻届を持ってきたり。「うーん」とか「は?」とかいう展開が多かった気がする。 こんなことを書くと彼女や知り合いが死に直面したことがないから、登場人物の気持ちが解らないんだよ、君は。と言われるかもしれないが、確かにない。そういう経験は。でもなんとか森山の気持ちになろう、大沢の気持ちになろう、と努力して登場人物の気持ちになろう、とした。それでも泣けなかった。 というか、「死」に関する映画やドラマで俺泣いたことあるだろうか。思い出せん。ないんじゃないか。実はそういう類のものは嫌いなのかもしれん。 唯一よかったと思ったシーンは原付で2ケツしてる二人の会話。 森山「そんなにひっつくなよ!」 長澤「胸あたる~?」 これだけだ。いいなぁ、と思ったりした。 まぁそんな感想しかないわけだが、なぜかこの映画のいろんなシーンが頭から離れない。「恋人が死んでその人のテープや写真だけが残っていたら…」とか考えている自分がいたりする。絶対もう一回見たいとは思わない映画だけど頭の隅っこにくっついて取れない映画になるのかもしれない。 監督:ティム・バートン出演:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリー、ヘレナ・ボナム=カーター、ノア・テイラー、ディープ・ロイ、クリストファー・リー 他 原題:「CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY」 チャーリー少年(F.ハイモア)は貧乏な家庭だが、暖かい家族に囲まれ暮らしていた。チャーリーの住む街にはここ15年間誰一人出入りしたことがないにもかかわらず、世界一のチョコレートをつくり続ける謎に包まれた不思議なチョコレート工場があった。ある日、その工場の経営者ウィリー・ウォンカ(J.デップ)は全世界で商品に入っている5枚だけのゴールデンチケットを当てた子供たち5人を工場へ招待すると発表した。チャーリーを含むひとくせもふたくせもある5人の子供たちはおもしろ工場へ招かれ、そこで… この映画はファンタジー映画。チョコレート工場の中はここには書かないけれど見ていてかなり楽しい世界。言うならばディズニーランドみたいな感じ。ウィリー・ウォンカの奇妙なキャラとおかしな子供たち、そしてウンパ・ルンパ(D.ロイ)のおかげでおもしろくてしょうがなかった。こういう不思議な世界を表現した映画はやはりおもしろい。ウンパ・ルンパの歌と踊りがかなりおもしろかった。サントラ欲しいぐらい。工場の中だけでなく普通のシーンでもおもしろ演出がいろいろあって普通に楽しい。 そして役者が魅力的。「ネバーランド」ではあんまりいいと思わなかった子役のF.ハイモアは今回は普通に見れた。そしてうまい。ジョーじいちゃん役のD.ケリーもおもしろいし、チャーリーの父親(N.テイラー)は「バニラ・スカイ」の化学者だし、母親は「ビッグフィッシュ」の人だし、ウィリーの父親はドゥ-クー伯爵だったし。 ストーリーも不思議なだけでなくしっかり最後はまとめてあっていい話になっていた。最初に主人公はチャーリーと紹介されるがこの映画の主人公はウィリー・ウォンカだと思う。最後のほうはチャーリーとウィリー、どっちが大人でどっちが子供だよ、って展開でおもしろい。 今回この映画で思ったのだが、映画やドラマで作り手も演じる側も難しいだろうな、と思うシーンの一つに「喜び」の表現があると思う。この映画ではチャーリーがチケットを当ててそれを家族に伝え、家族が表現する「喜び」のシーンがある。てゆうかなかなか当たらなくてようやく当たったみたいな引っ張り方をしてるから当たったときどうゆう「喜び」をみせるのだろう、とずっと思っていた。「喜び」は役者がうまくやんねーと嘘っぽくなるのはもちろんだし、役者がうまくやっても普通に喜ぶだけじゃおもしろくないから何かアイデアが必要となってくる。この映画ではジョーじいちゃんのおかげでなかなかおもしろい「喜び」を見ることができるのだが、こういう当たり前の表現こそ難しいんじゃないかな、と思った。 まぁしかし、おもしろかった。 しかし映画はやっぱりいいもんだ。映画館に行ってナチョスを買って席に着いて客電が落ちてなんか宣伝があってそのあとにどーんと始まるとわくわく感でいっぱいになる。これからも見たい映画がたくさんあるからどんどん見に行きたい。 PR
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