監督:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー 出演:グウィネス・パルトロー、ジャック・ブラック、ジェイソン・アレクサンダー、ジョー・ヴィテレッリ 他 原題:「SHALLOW HAL」 父親の遺言を守り、少年時代から外見の美しい女性だけを追いかけ続けてきたハル(J.ブラック)。しかし、もともとチビで小太りの彼、そんな恋が成就するわけもなく、気づいてみればすっかり中年の冴えないオッサン。そんな彼の嘆きを偶然耳にした自己啓発セミナーの講師が、ハルに内面の美しい女性が美人に見える催眠術をかけてしまう。そして体重300ポンド(136kg)の巨漢女性(G.パルトロウ)に出会ったハルなのだがハルの目に映るのはスレンダーな絶世の美女(G.パルトロウ、二役?)。さっそく猛烈なアタックを始めるハルだったが…。 「メリーに首ったけ」のファレリー兄弟監督の映画なのだがそれ同様これもおもしろかった。「メリー〜」はエッチな感じで笑えてくるがこのラブコメは笑えてくるというか分かりやすいテーマが用意されてて素敵な感じにまとまっている。もちろん笑えるところもいっぱいある。 J.ブラックはやっぱりよい。コメディーにはもってこいの顔をしている。「スクール・オブ・ロック」にはかなわないけどこの映画も彼の代表作として好きな人は見ておいて損はない。「ナチョ・リブレ」が楽しみなところだ。G.パルトロウはデブ役と二役を頑張っていた。 こういうらくーに見れる映画は大好きだ。おもしろかった。 監督:土井裕泰 出演:妻夫木聡、長澤まさみ、麻生久美子、塚本高史、中村達也、平良とみ、小泉今日子 他 2001年、沖縄。いつか自分の飲食店を持ちたいと夢見る心優しい青年、稲垣洋太郎(妻夫木)。この日、高校に合格した妹のカオル(長澤)が、オバァ(平良)と暮らす島を離れ、洋太郎のいる本島へとやって来る。2人は、洋太郎が8歳の頃に、洋太郎の母・光江(小泉)とカオルの父(中村)が再婚し兄妹となった。だが、カオルの父は間もなく姿を消し、光江も幼い2人を残して他界してしまう。以来、どんなことがあってもカオルは自分が守る、と心に誓った洋太郎。そんなカオルと今日からは洋太郎のボロアパートで一緒に暮らすことになっていた。やがてカオルと久々の再会を果たした洋太郎は、成長した妹の姿にかすかなとまどいを覚えるのだった…。 ベタな映画だった。いろんなとこで泣かせようとしてくるのだがそのやり方はものごっつベタだった。しかしなかなかいい話。 妻夫木の妹想いの演技がうまい。兄がどれだけ妹のことを思っているか、ということが見ている側に伝わらなければこの映画は成立しないのですがそれが痛いほど伝わってくる。妹にいいことがあったときは自分のことのように喜び、妹のために頑張り、ピンチのときには飛んでくる。頑張って身に付けたのであろう沖縄弁もあいまって妻夫木の演技がなかなか光る。それに応えるかのような長澤まさみの後半の演技は涙を誘う。長澤まさみの涙で観客も泣く。 しかしこれだけベタであっても涙がぼろぼろ出るってことはなかった。これはきっとベタすぎる展開にひいてしまったことと妹がいない自分には分からないものがあったせいではないかと思う。長澤まさみが泣く海のシーンでは涙が目にたまってきたけど平良とみが長澤の頬を手ですりすりするもんであーこの手しわくちゃだな、こんな手ですりすりされたらどんな感覚かな、とかどうでもいいことを考えてしまってそこまで泣けず。でも台風のシーンでは泣いたな。あれはいいね。 台風のシーンで大木が窓を割って入ってくるんだけどそのシーンがすごく怖く見えた。長澤まさみがすっげー怖がってるんだが俺も怖かった。木が怖く見えるなんてうまいこと作ったもんだ。それを含め台風のシーンは非常にいいね。 歌を映像化するってのはなかなか新しい試みでおもしろいと思ったがこのベタな展開はTBSのプロジェクトの一環として強引に作られたせいなのか、とも思う。 監督:チアン・ウェン 出演:チアン・ウェン、香川照之、ユエン・ティン、ツォン・チーチュン、チアン・ホンポー、澤田謙也、宮路佳具 他 原題:「鬼子來了」「DEVILS ON THE DOORSTEP」 第2次世界大戦の終結が迫りつつあった1945年の旧正月直前。中国・華北の寒村、掛甲台(コアチアタイ)村。深夜、青年マー・ターサン(J.ウェン)のもとに“私”と名乗る男が現れ、拳銃を突き付け2つの麻袋をマーに押しつける。中にはそれぞれ、日本兵(香川)と通訳の中国人(Y.ティン)が入れられていた。“私”はそれを晦日まで預かるよう脅して去っていった。マーは慌てて村の長老(C.チーチュン)たちに相談する。もし日本軍に見つかれば村人の命はない。結局約束の日まで2人を匿うことになる。最初、日本兵の花屋は、囚われの身で生きるのは日本軍人の恥、早く殺せとわめくのだったが…。 前半のユーモラスな日中友好的感覚から一転する後半、とくにクライマックスからラストにかけては怒涛の凄まじさがあり圧倒された。これはおもしろい映画ですね。 戦時中とは言え、占領下だったとは言え、ここでやらなきゃ男じゃねー的な、上司の命令にはさからえねーって感じの日本人がまぁひどいもんだ。助けてもらったんじゃなのかい、香川照之よ。中国側から見たら救えない映画だよ、これは。結局皆殺されてしまうわけだから。 何を思えばいいのやら。“鬼”ってのは結局なんだったのだろうか。それは誰の心にも住む怪物ですね。その一方で心には仏だっているわけだよ。人が人を殺すのを躊躇うのは仏がいるからですわ。でもちょっとした状況の違いだけで鬼になってしまうんですわ。こりゃ参った。 ラストシーンはいいですね。完全にいいですね。監督が主演のJ.ウェンなんだけどこの人「太陽の少年」の監督なんですね。なかなかやりますね。香川照之が僕は嫌いなんですがこれはまぁよかったですわ。 まぁよかったですわ。 監督:ディーン・パリソット 出演:ジム・キャリー、ティア・レオーニ、アレック・ボールドウィン、リチャード・ジェンキンス 他 原題:「FUN WITH DICK AND JANE」 ディック・ハーパー(J.キャリー)はIT開発企業グローバダイン社に勤務する優秀な社員。愛する妻ジェーン(T.レオーニ)と息子とともに幸せな毎日を送っていた。マイホームも手に入れ、部長への昇進も決定して、まさに絵に描いたような順風満帆な人生だった。ところが事態は急変、CEOのマカリスター(A.ボールドウィン)が自社株を売り払い自分だけ大儲けする一方、会社は倒産、社員全員失業という事態に陥ってしまうのだった。すべてを失い、再就職もままならず思いあまったディックは、ジェーンの制止を振り切り、コンビニ強盗を決行するのだが…。 普通なコメディだった。J.キャリーもいつもみたいにドタバタしてておもしろかったけどそこまですごくおもしろいってわけではなかった。ちょっと残念。なんか少し老けて見えたし。今まで見たJ.キャリー作品の中ではいちばんつまらんかもしれん。映画館に見に行かなくて正解だった。 他に書くこと全くねーや。 監督:黒沢清 出演:オダギリジョー、浅野忠信、藤竜也、笹野高史、はなわ 他 仁村雄二(オダギリ)は、同じおしぼり工場で働く同僚・有田守(浅野)と公私ともに淡々とした日常を過ごしている。雄二は他人と上手く渡り合えず無鉄砲な性格。そんな彼を見兼ねた守はある日、彼ら2人だけしか分からない2つのサインを提案し、それを徹底させようとする。その頃から雄二は守が飼っている猛毒の“アカクラゲ”に興味を示すようになった。ある時、守はそのクラゲを雄二に託して突然姿を消す。守は工場の社長夫妻殺害の容疑者として収監されていた。以来、雄二は戸惑いながらも、何かに取り憑かれたようにクラゲの世話を始めるのだが…。 黒沢清の映画をはじめて見たけどなんとも言えないなぁ。他のも見てみたいと思ったけど。ただ雰囲気としてすごくいいものがあり見ていて飽きるようなことはなかった。どこかアカルイんだよ、と言いたくなるようなぼけた映像、街並み、クラゲ。自殺前の浅野。そしてオダギリジョーがうまい。 昔想像していたアカルイ未来なんかでは全くない現代社会に生きる若者の生きているようで生きていきていない感をうまく表していておもしろかった。「お前ほんとに生きてんのか?」クラゲに向かってオダギリジョーは言う。まさしく今の若者はクラゲのようだ、ただ漂っているだけ、と例えているようだ。しかしそのクラゲでさえ海水ではなくとも駆除されようとも生きている。そこにこの映画のメッセージを感じる。 「人間の行き着く先は二ヶ所しかない!一つは夢の中、二つめは刑務所の中だ!」という藤達也のセリフが印象的。そのセリフ、そのシーンだけがこの映画の中でただ唯一直接的だった気がするからだ。 ではどうすればいいんだろう。どうすればアカルイミライにたどり着けるのだろう。そこをこの映画では言ってはいないがヒントがあるとすれば浅野忠信のサインか。ただ“行け”ばいいんだろうな。正しい道へ。 未来は明るくない。そう言っているようで実はすごく前向きな映画だと思う。未来は自分次第だ。 PR
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